【理系学生・実践編】「時間がない」を撲滅するタイムマネジメント術|Googleカレンダー活用法とスキマ時間の攻略法

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「今日も実験とレポートで一日が終わった…」 多忙な理系学生の「時間がない」という悩みは、根性論では解決しません。必要なのは、具体的な「技術」です。

なぜなら、あなたの時間が奪われる原因は、「突発的なタスク」と「なんとなく過ぎるスキマ時間」という、管理可能な2つの穴にあるからです。

この記事では、「理想のスケジュール」を絵に描いた餅で終わらせないための、超具体的な2つの実践テクニックを解説します。

  • Googleカレンダーを使った「タイムブロッキング」

  • 実験の待ち時間を”お宝時間”に変える「スキマ時間リスト」

もう「時間がない」と焦るのは終わりです。

明日から実践できる“仕組み”を手に入れ、あなたの時間を取り戻しましょう。

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理系学生の生活の悩みを網羅的に解決するためのヒントがこちらの記事に書いてあります。

なぜあなたの時間はなくなる?競合が教えない「本当の理由」

「理系学生は、実験とレポートが多いから忙しい」

多くのサイトや先輩は、このように説明するでしょう。

たしかにその通りですが、それは単なる「現象」にすぎません。

問題の本質は、もっと別のところに隠されています。

あなたの時間が、気づかぬうちに奪われている「本当の理由」。

それは、大きく分けて2つあります。

本当の理由①:突発タスクに予定を破壊されるから

「急ぎでこのデータまとめて」「あ、この実験やり直しだ」「明日までのレポート忘れてた…」

理系学生の毎日は、このような予測不可能な「突発タスク」との戦いです。

どれだけ完璧なスケジュールを組んでいても、これらのタスクが横やりとして入ってくるたびに、あなたの予定は簡単に破壊されてしまいます。

その結果、「今日も計画通りに進まなかった…」という自己嫌悪と焦りだけが残るのです。

本当の理由②:”なんとなく”過ごすスキマ時間が多すぎるから

実験の待ち時間、通学中の電車の中、授業と授業の間の15分…。

こうした「スキマ時間」を、あなたはどう過ごしていますか?

もし、スマートフォンでSNSをなんとなく眺めたり、ニュースサイトをだらだらと見たりして過ごしているなら、それがあなたの時間を奪う第二の原因です。

一回一回は短くても、1日で合計すれば膨大な時間になります。

この時間を“なんとなく”過ごしてしまうことが、あなたの忙しさに拍車をかけているのです。

しかし、逆に言えば、この2つの原因は、これから紹介する「技術」さえ知っていれば、必ず解決できます。

次の章から、その具体的な方法を解説していきましょう。

【実践テク①】”理想のスケジュール”を実行する「タイムブロッキング」

「時間がない」本当の理由がわかったところで、いよいよその解決策です。

他の記事が「理想の時間割」を見せるだけで終わっているのに対し、ここでは、その理想を”実行”に移すための最強の技術を紹介します。

それが、「タイムブロッキング」です。

これは、自分の24時間を「タスク」や「予定」のブロックで隙間なく埋めていく時間管理術です。

これにより、「何をすべきか」に迷う時間をゼロにし、突発的なタスクにも対応できる最強のスケジュールが完成します。

なぜ手帳ではなく「Googleカレンダー」一択なのか

タイムブロッキングは、アナログな手帳でも可能ですが、理系学生には圧倒的に「Googleカレンダー」をおすすめします。

理由は以下の3つです。

  1. デバイス間で即座に同期される:スマホでもPCでも、常に最新のスケジュールを確認・編集できます。

  1. 予定の変更がドラッグ&ドロップで簡単:急な予定変更や実験の延長にも、ブロックを指でつかむように移動させるだけで、瞬時に対応できます。

  1. 繰り返し設定が強力:毎週火曜日の「実験」や、毎日の「レポート時間」など、決まった予定を自動で入力できます。

タイムブロッキング実践の3ステップ

Googleカレンダーを開いたら、以下の3ステップであなたの1週間をデザインしていきましょう。

Step1:動かせない「固定予定」をすべて入れる

まず、授業、実験、サークル、アルバイトなど、時間が絶対に動かせない「固定の予定」をすべてカレンダーに入力します。

これがあなたの1週間の「柱」となります。

Step2:「タスク」(レポート・勉強)を”ブロック”として確保する

次に、「今週中にやるべきタスク」(例:「〇〇のレポート作成」「△△の試験勉強」)を、空いている時間帯に「予定」として入れてしまいます。

「3時間でレポートを終わらせる」と決めたら、カレンダー上に「19:00〜22:00 レポート」というブロックを作成するのです。

Step3:【最重要】突発タスクに備える「バッファ(空白の時間)」を意図的に作る

これが最も重要です。

予定をパンパンに詰め込むのではなく、あえて「バッファ」と名付けた「何もしない空白の時間」を、1日に1〜2時間、意図的にスケジュールに組み込んでください。

この「バッファ」こそが、理由①で挙げた「突発タスク」を処理するための時間になります。

急な課題を差し込まれても、このバッファ時間を充てれば、他のスケジュールを破壊せずに済みます。

もし何も起こらなければ、その時間は休憩や趣味の時間にすればよいのです。

この「バッファ」を持つだけで、「予定通りに進まない…」という精神的なストレスから、劇的に解放されるはずです。

【実践テク②】実験の待ち時間を”お宝時間”に変える「スキマ時間リスト」活用法

タイムブロッキングで1日の大きな枠組みをデザインしたら、次に取り組むべきは、理由②で挙げた「”なんとなく”過ごすスキマ時間」の撲滅です。

理系学生の毎日には、実験の待ち時間、通学中の電車、授業間の休み時間など、1回は短くても合計すると膨大になるスキマ時間があふれています

この時間を「お宝時間」に変える魔法の道具が、「タスクリスト」です。

何も、「今日やるべきこと」をすべて書き出す必要はありません。

ここで作るべきなのは、スキマ時間の長さに応じて「すぐに取りかかれるタスク」をまとめたリストです。

ポイントは、事前に「10分あったらこれをやる」「30分あったらあれをやる」と決めておくだけ。

これをスマホのメモ帳や手帳の片隅に書いておくだけで、いざスキマ時間が生まれた瞬間に、「さて、何をしようか」と迷う時間がゼロになります。

「10分あればできること」リストの例

10分でできることの例です。

  • 気になる論文のアブストラクト(要旨)を1本読む

  • たまっているメールのチェックと返信

  • 次の実験の手順をざっと確認する

  • 教授への簡単な質問メールを作成する

  • 英単語アプリを5分だけやる

「30分あればできること」リストの例

30分でできることの例です。

  • レポートの「はじめに」の部分だけ書き始める

  • プログラミングの教本を1セクションだけ進める

  • 簡単なデータ整理やグラフ作成を行う

  • 読もうと思っていた専門書を10ページ読む

  • 就活サイトでインターン情報をチェックする

たったこれだけです。

「10分じゃ何もできない」と思うか、「10分あれば論文の要旨が読める」と準備しておくか。

この小さな差が、1カ月、1年と積み重なれば、あなたの知識と成果にどれほど大きな違いを生むか、想像できるはずです。

【実践テク③】時間を”生み出す”勇気:「やらないことリスト」のススメ

タイムブロッキングで時間を「管理」し、スキマ時間リストで時間を「活用」する。

これだけでもあなたの毎日は劇的に変わります。

しかし、さらに上のレベルを目指すなら、時間を「確保する」という思考法が必要です。

それが、「やらないことリスト」を作る勇気を持つことです。

私たちは、知らず知らずのうちに多くの時間を「やらなくてもいいこと」に費やしています。

その時間を意識的に手放し、本当に大切なこと(研究、勉強、休息)に割り当てるのです。

これは、あなたの時間を守るための「攻めの時間術」です。

「やらないことリスト」の例

  • 完璧を目指しすぎない レポートの体裁を整えるのに1時間かける、実験ノートを清書しすぎる、など。まずは「60点でいいから終わらせる」というスピード感を優先しましょう。
  • 目的のないSNSをだらだら見ない 「実験の待ち時間にちょっとだけ」が、気づけば30分たっていることはありませんか? スキマ時間リストのタスクを実行し、SNSは「夜寝る前の10分だけ」などとルール化しましょう。
  • 意味のない飲み会や誘いを断る 人間関係も大切ですが、それがあなたの休息や勉強の時間を過度におろそかにするものであってはいけません。自分のタスクが優先の時は、勇気を持って「ごめん、今週は忙しくて」と断りましょう。

時間は有限です。

すべてをやろうとするのは不可能です。

「やらないこと」を決める勇気こそが、あなたが本当に「やりたいこと」を実現するための時間を、強力に生み出してくれるのです。

まとめ:時間管理とは、自分の人生の主導権を握る技術である

「時間がない」と焦る日々から抜け出すための、3つの具体的な実践テクニックを紹介してきました。

時間管理とは、単にスケジュールを詰め込むことではなく、自分の人生の主導権を握るための「技術」です。

この記事で得られた学び

  • タイムブロッキングで、1日を主体的にデザインする

  • スキマ時間を、タスクリストでお宝時間に変える

  • 「やらないこと」を決断し、自分の時間を守る

このロードマップは、あなたの毎日を劇的に変える可能性を秘めています。

しかし、読んだだけでは何も変わりません。

さあ、まずはカレンダーを開くことから始めよう。

あなたの毎日は、今日から変えられる。

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