【未経験者向け】理系学生はプログラミングを学ぶべき?できない・苦手意識を克服する完全ロードマップ

学び・自己投資

「理系学生なら、プログラミングはできて当たり前」 就活中、この言葉に焦りを感じていませんか?

この記事を書く私も、専門は有機化学のプログラミング初心者です。

私がひかれたのは、スキル以上にその「論理的な思考法」。

それこそ、私たち理系学生の強みのはず。

この記事は、プロのエンジニアが書いたものではありません。

私と同じ「苦手だし、何から手をつけていいか分からない…」と感じるあなたのため、ゼロから本気で調査した記録です。

初心者の目線で「本当に必要な情報」だけを厳選しました。

この記事を読めば、あなたの目の前の霧は、きっと晴れるはずです。

  1. 結論:理系学生にプログラミングは「必要」。ただし目的設定が9割
  2. 【目的別】理系学生が最初に学ぶべきプログラミング言語
    1. 【最優先】迷ったらこれ一択:Python
    2. 【網羅性強化】その他の主要言語(R, C++, MATLAB)はどんな人向け?
      1. R
      2. C++
      3. MATLAB
  3. 【4ステップで解説】未経験から始めるプログラミング学習ロードマップ
    1. Step1:学習環境を整える(1日)
    2. Step2:基礎文法をインプットする(学習スタイル別・おすすめインプット方法)
      1. ゲーム感覚で学びたい派
      2. 動画で体系的に学びたい派
      3. 本でじっくり学びたい派
    3. Step3:簡単なツールを作ってみる(1カ月)
    4. Step4:プロに学ぶ(挫折しないための最短ルートと比較ポイント)
      1. TechAcademy(テックアカデミー)
      2. DMM WEBCAMP
  4. 「理系なのにプログラミングができない」という不安を解消する3つのQ&A
    1. Q1. 数学や物理が苦手でも大丈夫?
    2. Q2. 研究で忙しくて時間がない…
    3. Q3. 何度も挫折してしまった…
  5. 【キャリアマップ】プログラミングスキルを生かせる理系の就職先・具体例
    1. メーカー(製造業):研究開発、生産技術、データ解析
    2. IT業界:Webエンジニア、データサイエンティスト
    3. 金融業界:クオンツ、金融アナリスト
    4. コンサルティングファーム:ITコンサルタント
  6. まとめ:未来の選択肢を広げる「最強の武器」を手に入れよう

結論:理系学生にプログラミングは「必要」。ただし目的設定が9割

調査を経て、私が出した結論は明確です。

これからの時代の理系学生にとって、プログラミングはほぼ必須スキルと言えます。

なぜなら、プログラミングはあなたの専門性を「加速」させ、キャリアの選択肢を「爆発」させる、未来への投資だからです。

研究データを手作業で解析していませんか?その作業、Pythonなら一瞬で終わるかもしれません。

専門分野の知識しかない?プログラミングができれば、メーカーの研究職だけでなく、IT企業のデータサイエンティストや金融業界のクオンツといった道も拓けます。

しかし、多くの人がここで失敗します。

「とりあえず、みんなやってるから」と目的もなくプログラミング学習を始め、挫折してしまうのです。

大切なのは、具体的なゴールから逆算すること

「日々のデータ整理を自動化して、研究に集中したい」 「自動車メーカーの開発職に就いて、自動運転技術にたずさわりたい」 「金融業界で、専門知識を生かせるアナリストになりたい」

まずは、あなたがプログラミングという「武器」を手にして、何を成し遂げたいのかを明確にしましょう。

それが、長い学習の旅を支える、強力な羅針盤です。

【目的別】理系学生が最初に学ぶべきプログラミング言語

プログラミング言語と一口に言っても、その種類はさまざまです。あなたの目的によって、学ぶべき最適な言語は異なります。

ここでは、理系学生であるあなたのキャリアを最も豊かにしてくれる言語を、目的別に見ていきましょう。

【最優先】迷ったらこれ一択:Python

数ある選択肢の中で、もしあなたが「最初の言語」に迷っているなら、結論は一つです。

最初の選択肢は「Python(パイソン)」一択と言えるでしょう。

私がPythonを強くおすすめする理由は、理系学生にとってメリットしかない、3つの特徴があるからです。

  • 文法がシンプルで、人間が読みやすい

    他の言語に比べて覚えるべきルールが少なく、直感的にコードが書けるため、未経験者が最初に学ぶ言語として最適です。
  • 研究で使えるライブラリが圧倒的に豊富

    ライブラリとは、便利な機能をまとめたツールのこと。Pythonには、数値計算、統計解析、グラフ作成、機械学習など、理系の研究で即戦力となるライブラリが山のように揃っています。
  • 企業の求人数が多く、将来性が高い

    Web開発からデータ分析、AI開発まで、あらゆる分野で使われているため、就職活動でアピールできる場面が非常に多いです。

まずはPythonの基礎を固める。それが、あなたの可能性を最も効率的に生かすための、最短ルートです。

【あわせて読みたい】

この機会にPython始めてみませんか?最初の課題としてよいものを用意しています。次の記事をみながら取り組んでみましょう。

【網羅性強化】その他の主要言語(R, C++, MATLAB)はどんな人向け?

もちろん、Python以外にもあなたの専門分野で輝く、強力な言語は存在します。

目的がより明確なら、以下の言語も選択肢に入ります。

R

統計解析に特化した言語です。

バイオインフォマ-ティクス(遺伝子解析)や社会科学系の研究など、高度な統計モデリングが必要な分野を目指すなら、Rは強力な武器になります。

C++

とにかく処理速度が速いのが特徴です。

自動車やロボットの制御といった「組み込み系」や、計算負荷の大きい複雑なシミュレーションを行いたい場合に選択肢となります。

MATLAB

有償のソフトウェアですが、信号処理や画像処理、制御工学の分野では絶大な信頼を誇ります。

特に機電系の研究室では標準ツールとして導入されていることが多いです。

ただ、これらは専門性が高い分、Pythonに比べて学習コストも高くなります。

まずは汎用性の高いPythonを学び、必要に応じてこれらの言語に挑戦するのがおすすめです。

【4ステップで解説】未経験から始めるプログラミング学習ロードマップ

ここからは、いよいよ具体的な学習のステップに入っていきましょう。

「何から手をつければいいか分からない」という不安を解消するために、私が調査した中で最も効率的だと感じた4つのステップを、順番に解説していきます。

Step1:学習環境を整える(1日)

プログラミングを始めるのに、特別なPCは必要ありません。

今あなたが使っているPCで十分です。

まずはPythonをPCにインストールすることから始めましょう。

「Python 環境構築」で検索すれば、詳しい手順を解説したサイトがたくさん見つかります。

Step2:基礎文法をインプットする(学習スタイル別・おすすめインプット方法)

環境が整ったら、次は基礎文法を学びます。

ここで大切なのは、自分に合った学習スタイルを見つけることです。

ゲーム感覚で学びたい派

Webブラウザ上で、実際にコードを書きながら学べる「Progate」がおすすめです。

スライドで学んだ直後に演習問題が用意されており、つまずくことなくサクサク進められます。

動画で体系的に学びたい派

オンライン学習プラットフォームの「Udemy」には、質の高いPython講座がたくさんあります。

セール期間を狙えば、数千円でプロの講座を購入できます。

本でじっくり学びたい派

スッキリわかるPython入門』などの定番書籍は、手元に置いておくと安心です。

網羅的に知識を学べ、後から辞書のように使うこともできます。

Step3:簡単なツールを作ってみる(1カ月)

基礎文法を学んだら、すぐに何かを作ってみましょう。

インプットだけでは、知識はすぐに抜けてしまいます。

アウトプットこそが、スキルを定着させる最短の方法です。

たとえば、こんなツールはどうでしょう?

  • 「Excelの実験データを、自動で読み込んでグラフ化するツール」

  • 「毎日入力している実験ノートを、Webアプリ化して管理するツール」

理系学生のあなただからこそ作れる、身近な課題を解決するツールです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、「Python グラフ 自動化」のように検索すれば、たくさんのヒントが見つかります。

Step4:プロに学ぶ(挫折しないための最短ルートと比較ポイント)

独学には限界もあります。

特に、エラーが出て先に進めなくなった時、一人で解決するのは非常に困難です。

もしあなたが「最短で、確実にスキルを身につけたい」と考えるなら、プログラミングスクールは非常に有効な選択肢です。

それは、時間を買うという「投資」にほかなりません。

ただし、スクール選びは慎重に行うべきです。

今回調査した中で、特に理系学生と相性が良さそうな2つのスクールを比較します。

TechAcademy(テックアカデミー)

オンライン完結で、自宅から気軽に始められるのが大きな魅力です。

現役エンジニアのメンターがサポートしてくれるため、実践的なスキルが身につきます。

ただし、自由度が高い分、自分自身で学習時間を確保し、モチベーションを管理する必要があるという声も。

まずは無料体験で、自分に合うか確かめてみるのがおすすめです。

DMM WEBCAMP

転職・就活サポートが非常に手厚いことで有名なスクールです。

質の高いメンターが、学習からキャリア相談まで伴走してくれます。

その分、料金は高めで、学習内容も本格的で厳しいという側面も。

本気でエンジニアへの就職・転職を目指す覚悟がある人向けの選択肢と言えるでしょう。

「理系なのにプログラミングができない」という不安を解消する3つのQ&A

ここまで読んで、プログラミング学習への具体的なイメージが湧いてきた一方、やはり心のどこかで「でも、本当に自分にできるだろうか?」という不安が残っているかもしれません。

最後に、多くの理系学生が抱えがちな3つの疑問に、真正面からお答えします。

Q1. 数学や物理が苦手でも大丈夫?

A. 全く問題ありません。

プログラミングで求められるのは、高度な数学的知識よりも、むしろ「物事を順序立てて考える論理的思考力」です。

それはまさに、実験計画を立てたり、考察を述べたりする際に、あなたが日々使っている能力そのものです。

Q2. 研究で忙しくて時間がない…

A. 1日30分からでもOKです。

むしろ、プログラミングを学ぶことで、研究を効率化し、自由な時間を「作る」ことができます。

まずは、あなたが研究室で毎日行っている単純作業を、プログラミングで自動化できないか考えてみてください。

Q3. 何度も挫折してしまった…

A. それは、あなたのせいではありません。

プログラミング学習で挫折する原因のほとんどは、「目標設定が高すぎる」「エラーを相談できる相手がいない」のどちらかです。

学習環境や目標設定が、今のあなたに合っていなかっただけ。

この記事で紹介した小さなステップから、もう一度試してみませんか?

【キャリアマップ】プログラミングスキルを生かせる理系の就職先・具体例

プログラミングを身につけた理系人材は、もはやIT業界だけの宝ではありません。

あなたの専門知識との掛け算で、活躍のフィールドは無限に広がります。

ここでは、具体的なキャリアパスを見ていきましょう。

メーカー(製造業):研究開発、生産技術、データ解析

製品開発のシミュレーション、工場ラインの自動化(FA)、製品の品質管理データの解析など、活躍の場は多岐にわたります。

IT業界:Webエンジニア、データサイエンティスト

理系の論理的思考力は、Webサービスの設計や開発で大いに生かせます。

また、専門知識とデータ分析スキルを兼ね備えたデータサイエンティストは、今最も市場価値の高い職種の一つです。

【あわせて読みたい】

データサイエンスとについて詳しく解説した記事は次で読めます。

金融業界:クオンツ、金融アナリスト

数理モデルを駆使して金融商品の開発や投資戦略を立案する「クオンツ」は、まさに理系院生の能力が直結する専門職です。

コンサルティングファーム:ITコンサルタント

企業の経営課題を、ITシステムの導入によって解決する専門家です。

クライアントの業界に関する深い知識と、論理的な問題解決能力が求められます。

【あわせて読みたい】

理系学生の就活については次の記事で解説しています。

まとめ:未来の選択肢を広げる「最強の武器」を手に入れよう

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

プログラミング初心者だった私が、徹底的に調査して分かったこと。

それは、プログラミングは、私たち理系学生が持つポテンシャルを最大化してくれる「最強の武器」だということです。

実験室で培った論理的思考力に、プログラミングという実行力が加われば、まさに鬼に金棒です。

この記事が、あなたの未来の選択肢を広げる、最初の一歩となれば、これほどうれしいことはありません。

さあ、まずは今日、小さな一歩を踏み出してみませんか? 気になる学習サイトの無料登録ボタンをクリックする。

ただそれだけで、あなたの未来は、もう変わり始めています。

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