【体験談】理系学生のバイト選び完全ガイド|週3勤務で月8万稼ぐ「効率」の思考法

ライフスタイル・生活

忙しい理系学生のアルバイト選び、結論から言います。

見るべきは「時給」ではなく、「1勤務あたりの稼ぎ」です。

なぜなら、学業と両立して目標金額を稼ぐには、働く日数をいかに減らせるかが勝負だからです。

「時給の高さ」だけに釣られてシフトを詰め込むと、成績は落ち、自由な時間もなくなります。

この記事では、筆者自身のリアルな体験談を元に、週3勤務で月8万円を稼ぎ出す「効率」の思考法と、具体的なおすすめバイトを解説します。

非効率な働き方から抜け出し、学業も私生活も充実させたいあなたへ。

新しいバイト選びの「答え」が、ここにあります。

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そもそも理系学生はバイトと学業を両立できる?「できない」説を覆す新常

「理系は忙しいから、バイトなんて無理だよな…」

多くの理系学生が、一度はこんな風に考えたことがあるのではないでしょうか。

山積みのレポート、終わりの見えない実験、そして迫りくる試験。

この過密なスケジュールの中に、アルバイトの時間をねじ込むことなど、不可能だと感じてしまうのも無理はありません。

しかし、もしあなたが「時間がないから」という理由だけでアルバイトを諦めているのだとしたら、それは非常にもったいないことです。

断言しますが、学業とアルバイトの両立がうまくいかない根本的な原因は、時間の有無ではありません。

問題は、ほとんどの学生が気づいていない、アルバイト選びの「思考法」そのものにあるのです。

この章では、まずその「理系はバイトできない」という定説を覆す、新しい常識についてお話しします。

これを理解するだけで、あなたのアルバイトに対する考え方は180度変わるはずです。

【思考法の転換】失敗しないバイト選びの新常識:時給ではなく「1勤務の稼ぎ」で考えよう

アルバイト情報サイトを開くと、まず目に飛び込んでくるのは「時給」の数字でしょう。

多くの学生が、この時給の高さだけでバイトを選び、結果として「思ったより稼げない」「学業との両立が苦しい」という壁にぶつかります。

多忙な理系学生が、まず転換すべき思考法。

それが、時給ではなく「1勤務あたりの稼ぎ」で仕事を見るという新常識です。

たとえば、多くの学生が目標にする「月8万円」という金額で考えてみましょう。

これを達成するには、1週間あたり2万円を稼ぐ必要があります。

  • Aさん:時給1,100円のバイトを1日4時間、週5日勤務 = 週22,000円

  • Bさん:1勤務で1万円稼げるバイトを週2日勤務 = 週20,000円

Aさんは週5日もシフトに入り、平日のほとんどをバイトに費やしています。

一方、Bさんは週2日の勤務だけで、Aさんとほぼ同額を稼いでいます。

残りの5日間は、すべて勉強や趣味、休息に使うことができます。

理系学生にとって、どちらの働き方が賢い選択かは、火を見るより明らかでしょう。

私たちの時間は有限です。

特に、急な実験やレポート提出に追われる理系学生にとって、いかに少ない勤務日数(=拘束時間)で目標金額を達成できるかが、学業と私生活を充実させるための生命線となります。

時給の高さという目先の数字に惑わされず、「このバイトは1回働けばいくらになるのか?」という視点を持つこと。

これが、後悔しないバイト選びの、最も重要な第一歩なのです。

【目的別】体験談で語る!理系学生におすすめのバイト9選

「1勤務あたりの稼ぎ」という新しい思考法を理解したところで、いよいよ具体的なアルバイトを見ていきましょう。

ここでは、筆者自身のリアルな体験談や徹底的なリサーチに基づき、「効率」「経験」「ユニークさ」という3つの目的別に、理系学生におすすめのバイトを厳選して紹介します。

あなた自身が何を最も重視するのかを考えながら、自分にぴったりの働き方を見つけてください。

とにかく効率重視!「高効率」で稼ぐバイト3選

まずは、「とにかく少ない日数で、まとまったお金を稼ぎたい!」という、効率を最優先するあなたにおすすめのバイトです。

① 試験監督

「最強の効率バイトは?」と聞かれたら、筆者は迷わず「試験監督」と答えます。

大学入試や資格試験の会場で、問題用紙を配ったり、受験者を監督したりするのが主な仕事です。

仕事内容は非常にシンプルですが、その魅力は何と言っても1日で稼げる金額の大きさにあります。

勤務時間は朝から夕方までと長いものが多いですが、その分、1勤務で1万5千円以上になることも珍しくありません。

月8万円の目標のうち、約2割をたった1日で稼げる計算です。

勤務は土日がメインなので、平日の授業や実験に影響が出ないのも大きなメリット。

ただし、とにかく暇で、朝が早いというデメリットもあります。

ほとんどの時間をただ立っているか、座っているだけなので、暇な時間が苦手な人には少しつらいかもしれません。

こんな人におすすめ

  • 暇な時間に耐えられる
  • 1日でまとまった金額を稼ぎたい
  • 平日は学業に集中したい

② 居酒屋(深夜シフト狙い)

「居酒屋バイトはきつそう…」と思うかもしれませんが、「深夜シフト」という一点に絞れば、これ以上ない高効率バイトに変わります。

ご存じの通り、22時以降の勤務には法律で定められた深夜手当(時給25%以上UP)がつきます。

もともとの時給もそれなりに高い居酒屋でこの制度を活用すれば、1勤務あたりの稼ぎを大きく跳ね上げることが可能です。

筆者自身も、お酒を飲んだこともない頃に「知らない世界を見てみたい」という好奇心から居酒屋の世界に飛び込みましたが、個性豊かな先輩たちから多くのことを学んだ、非常に良い経験でした。

賢く稼ぐためのポイントは、お店選びです。

少し高級な個人店を狙う

社会人をメインターゲットにした落ち着いたお店は、厄介な客が少なく、精神的に楽な傾向にあります。落ち着いて仕事を覚えたい人におすすめです。

激安のチェーン店を狙う

とにかく忙しいですが、その分シフトにたくさん入れる、髪色やネイルに寛容な店が多い、といったメリットがあります。同世代の仲間とワイワイ働きたい人に向いています。

もちろん、生活リズムが崩れやすいというデメリットはありますが、それを補ってあまりある魅力があるのが居酒屋バイトです。

こんな人におすすめ

  • 夜型の生活リズムである
  • コミュニケーション能力を磨きたい
  • 同世代の仲間と楽しく働きたい

③ 警備(夜勤)

もしあなたが夜型の人間で、体力に自信があるのなら、商業ビルや学校の警備も有力な選択肢となります。

警備の仕事の最大の魅力は、やはり夜勤による給与の高さです。

居酒屋の深夜シフトと同様、22時以降の勤務には深夜手当がつくため、少ない勤務日数で一気に稼ぐことが可能です。

主な仕事内容は、施設内の巡回やモニター監視、出入管理など。

トラブルがなければ比較的落ち着いて業務に取り組めることが多いようです。

もちろん、長時間の勤務や夜勤による生活リズムの乱れといった大変さはありますが、「とにかく効率よく稼ぎたい」という目的が明確であれば、検討する価値は十分にあります。

こんな人におすすめ

  • 夜型の生活リズムで、体力に自信がある
  • ひとりで黙々と仕事をするのが好き
  • 責任感の強い仕事にやりがいを感じる

将来の糧になる!「経験蓄積」バイト3選

次に紹介するのは、「時給や効率だけでなく、その経験が将来の自分を助けてくれる」という、自己投資の視点で選びたいアルバイトです。

社会の仕組みを学んだり、専門知識を深めたり、コミュニケーション能力を磨いたり。

ここで得られる経験は、就職活動はもちろん、社会人になってからも必ずあなたの武器となります。

④ 大手小売店(無印良品・ニトリなど)

意外に思われるかもしれませんが、大手企業が運営する小売店でのアルバイトは、理系学生にとって学びの宝庫です。

筆者自身、無印良品での勤務経験がありますが、それは時給以上の価値がある、非常に面白いものでした。

その理由は、単なる「品出し」や「レジ打ち」に留まらない、「社会の仕組み」を肌で学べるからです。

  • なぜこの商品がこの場所に置かれているのか?(マーケティング)

  • 大量の商品在庫をどうやって管理しているのか?(在庫管理)

  • お客様に満足してもらうための接客とは?(コミュニケーション)

など、そこには常に「なぜ?」があり、知的好奇心をくすぐられます。

覚えることは無限にありますが、それが全く苦にならないほど、毎日が職業体験のようで楽しいのです。

また、会社がしっかりしているため、休みの融通が利きやすいのも大きなメリット。

もちろん、急なシフト変更は迷惑がかかりますが、計画的に休みを申請すれば、テスト期間や帰省にも対応してくれることが多いです。

こんな人におすすめ

  • チームで協力して何かを成し遂げるのが好き
  • コミュニケーション能力を磨きたい
  • 企業がどのように運営されているかに興味がある

⑤ 塾講師

理系学生の定番バイトといえば、やはり塾講師や家庭教師でしょう。

自分の専門知識を直接生かすことができ、生徒の成績が上がった時には大きなやりがいを感じられる、魅力的な仕事です。

しかし、手放しでおすすめできるかというと、実は「人を選ぶ」、そして「教室を選ぶ」というのが筆者の正直な感想です。

たしかに、得意科目を教えることで自分の理解がさらに深まるという大きなメリットはあります。

一方で、収入が「1日に担当する授業のコマ数」に完全に依存するため、勤務効率の観点では不安定になりがちです。

たとえば、「週3日出勤するけれど、担当は毎回1コマだけ」といったシフトになると、拘束時間のわりに稼げない、という状況に陥ってしまいます。

また、教室によっては、授業以外の事務作業や報告書作成などを、最低時給やサービス残業で任されるケースも…。

面接の際に、「1回の勤務で平均何コマ担当できるか」「授業以外の業務は給与発生の対象となるか」といった点は、必ず確認しましょう。

もちろん、生徒の成長を間近で見られる喜びは、何物にも代えがたいものです。

こんな人におすすめ

  • 誰かに何かを教えるのが心から好き
  • 自分の専門知識をさらに深めたい
  • 生徒の成長にやりがいを感じられる

⑥ TA(ティーチング・アシスタント)

これは、特に大学院生や学部高学年にとって定番とも言える選択肢です。

TAは、教授の授業運営を補助する仕事で、レポートの採点や、実験・演習の補助、資料準備などを行います。

しかし、TAの最も特徴的な点は、「学校によって、あるいは担当教員によって、その実態が全く違う」という点にあります。

正直に言えば、これはアルバイトというよりも「大学から給付される奨学金」に近いものと捉えた方がいいかもしれません。

筆者の観測範囲では、タイムカードで厳密に管理されるケースはまれで、多くが自己申告制です。

そのため、教授によっては「特にやることがない」にもかかわらず、給与が支払われるケースも…。

もちろん、後輩の実験指導などを通じて自分の知識を再確認できたり、教授とのつながりを強くできたりと、「経験」として得られるものも多くあります。

しかし、その「ゆるさ」こそが、学業で多忙な理系学生にとって最大のメリットと言えるでしょう。

こんな人におすすめ

  • 自分の専門知識を後輩に教えることで整理したい
  • 教授と良好な関係を築いておきたい
  • (運次第だが)効率よくお小遣いを得たい

ユニークな経験ができる!「変わり種」バイト3選

最後に、効率や経験とは少し違う軸で、「ユニークな経験ができる」「精神的に楽」といったメリットを持つアルバイトを紹介します。

⑦ 倉庫作業

大手ECサイトや小売店の倉庫で、ピッキングや梱包を行う仕事です。

このバイトの最大のメリットは、「対峙しているのが荷物である」という点に尽きます。

接客業が苦手な人にとって、コミュニケーションによる気疲れがほとんどないのは、非常に大きな魅力でしょう。

仕事内容は決まったことの繰り返しが多いため、一度覚えてしまえばあとは黙々と作業に集中できます。

体力仕事のイメージがあるかもしれませんが、最近はシステム化が進んでおり、女性の場合は力仕事をお願いされることも少ないようです。

自分のペースで働きたい人には、うってつけの環境と言えます。

こんな人におすすめ

  • 接客業が苦手
  • ひとりで黙々と作業するのが好き
  • 決まったルールの中で働くのが楽だと感じる

⑧ ガチャガチャ専門店

最近、商業施設などで急速に増えているのが、カプセルトイ(ガチャガチャ)の専門店です。

主な仕事は、カプセルの補充、両替機の対応、そしてお客様へのご案内。

筆者のリサーチによれば、このバイトの魅力は「精神的な負担が非常に少ない」という点にあります。

お客様は基本的に機械を相手にしているので、複雑なトラブルはほとんど起こりません。

まさに「穴場」的なバイトと言えるでしょう。

また、服装や髪色、ネイルなど、オシャレに関して寛容なお店が多いのも、学生にとっては大きなメリットです。

時給は他のバイトに比べて低い傾向にありますが、「効率」よりも「精神的な楽さ」や「オシャレの自由度」を優先したい人には、最高の環境かもしれません。

こんな人におすすめ

  • 精神的に楽な仕事がしたい
  • オシャレを我慢したくない
  • アニメやカプセルトイが好き

⑨ カフェ

アルバイトと聞いて、おしゃれなカフェで働く姿を想像する人も多いでしょう。

たしかに、時給は他のバイトに比べて低い傾向にありますが、それを越える「経験価値」がカフェバイトにはあります。

洗練された空間で働き、コーヒーの知識が身につき、いわゆる「キラキラした」学生生活のネタになることは間違いありません。

よくカフェを利用する人なら、一度は挑戦してみる価値はあります。

ちなみに、カフェの採用は「顔採用だ」とうわさされることもありますが、筆者のリサーチによれば、「その人がカウンターに立っている姿を想像できるか」という、お店の雰囲気とのマッチングを重視しているそうです。

もし受けたいお店があるなら、まずは客として通い、そこで働く店員さんたちの雰囲気(服装、接客スタイルなど)を観察してみると、採用のひけつが見つかるかもしれませんね。

こんな人におすすめ

  • おしゃれな空間で働きたい
  • コーヒーや接客が好き
  • コミュニケーション能力を磨きたい

【コラム】高時給だけど…個人的に合わなかったバイト体験談(パチンコ屋)

これまで、さまざまな「おすすめバイト」を紹介してきましたが、ここでは筆者が経験したものの、「正直、合わなかった…」と感じたバイトについてもお話しします。

それが、パチンコ店でのアルバイトです。

パチンコ店といえば、なんといっても時給の高さが魅力です。

筆者が働いていたお店も、他のバイトとは比べ物にならないような高時給でした。

しかし、筆者には全く合いませんでした。 その最大の理由は「客層」です。

もちろん、これはお店の場所や地域性によるものが大きいと思います。

ですが、筆者の地元の店舗では、残念ながらあまり穏やかではないお客様も多く、精神的にタフさが求められる環境でした。

「とんでもない時給だったけど、自分には合わなかったな」というのが正直な結論で、結局、半年ほどで辞めてしまいました。

ただ、これは決して無駄な経験だったとは思っていません。

なぜなら、「パチンコ屋でバイトしていた」という話は、友人間の飲み会などで、めちゃくちゃ良い話のネタになるからです。

何事も経験です。

もしあなたが「話のネタに一度やってみるか」くらいのメンタルを持っているなら、その高時給に挑戦してみるのも面白いかもしれません。

まとめ:自分だけの「軸」で、最高のバイト経験を手に入れよう

多忙な理系学生のアルバイト選びについて、効率的な思考法から、筆者のリアルな体験談に基づく目的別のおすすめバイトまで解説してきました。

アルバイト選びに、たった一つの絶対的な正解はありません。

大切なのは、あなたが何を最も重視するのかという「軸」を見つけることです。

この記事で得られた学び

  • バイト選びは「時給」ではなく「1勤務の稼ぎ」で思考する

  • 自分の目的(効率・経験・楽しさ)を明確にする

  • 合わなかったら辞める勇気も、ときには大切

この記事が、あなたの「軸」を見つけるための羅針盤となれば幸いです。

さあ、自分だけの基準で、最高のアルバイト経験を見つけにいきましょう。

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